Appleが捨てたもの

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新しい技術を生み出せば機能が一つ増える。

多くの企業はそうやって製品をバージョンアップさせ育ててきた歴史がある。

その結果、より複雑に進化し気が付けば肝心のユーザーが置いてきぼりにされることもあった。

一方でAppleは本当に必要なものだけに絞り込む。機能を盛り込めば使いにくくなることを知っているからだ。

新しい技術を生み出せば、不要になる古い技術を捨てる必要がある。

Appleはたとえユーザーが必要としていても不要だと判断した古い技術は容赦なく捨てる。

無駄がないから洗練されていて美しい。そんなミニマリスト的な発想がAppleの魅力だと思う。

そこで今回はAppleが過去に捨ててきたものたちを紹介します。

 

Appleが捨てたもの

1.無駄なケーブル  iMac (1998)

 

当時はデスクトップPCが主流でパソコン本体、モニター、マウス、キーボードなどがそれぞれケーブルで接続されていた。

しかも、USBのような汎用性の高い端子はまだ普及していなかったのでそれぞれ別の端子が使われていた。

これらはパソコンに詳しくない一般ユーザーにとっては敬遠するほど複雑である。

Appleはそれらを一体型にし、よりシンプルで無駄のないデザインのiMacを発売した。

iMacは世界初の一体型デスクトップパソコンである。

 

2.フロッピーディスク・各種ポート iMac(1998)

当時は業界標準で付いていて当たり前だったフロッピードライブやシリアルポート、ADB、SCSIなどの各種ポート達。

iMacはそれらを付けずに発売し、業界を震撼させた。代わりにCD-ROMとUSBポートを搭載した。

パソコンに詳しくない人にとってどれとどれをつなげばいいのか分からない複雑なたくさんの接続端子をUSBに統一した。

現在は何かを接続するとき多くの場面でUSBが使われいる。ここまで汎用性の高いUSBの普及を後押ししたのはiMacかもしれない。

ちなみにAppleに復帰したジョブズ氏が最初に手掛けたのがこのiMacです。

 

3.キーボード  iPhone(2007)

当時のスマートフォンと言えばノキアやブラックベリーなどのフルキーボードを搭載した携帯電話。

まるで小さなパソコンのような端末は高性能ではあってもすごく使いにくいものだった。

画面もボタンも全てが小さくて操作性も最悪。

iPhoneはキーボードを取り払い代わりにタッチUIを採用した。現在のスマートフォンの原型ですね。

ちなみにGoogleがタッチ操作に対応したAndroidを発表したのは2年後の2009年。

 

4.光学ドライブ・LANポート MacBook Air(2008)

さらなる薄型化のために今も広く使われている光学ドライブとLANポートも廃止。

また、このときAppleの独自規格FireWireも廃止した。

当時はまだ無線LANが普及していなかったため、外出先でネットに接続できないこともしばしばあった。

それでもここまでのことを行ったのは無駄のないデザインへのこだわりと先見性なのでしょう。

今となっては必要とする人の方がごく少数で不要なものとなりました。

 

5.USBポート   MacBook(2015)

正確にはUSB Type-Aポート。パソコンの外部機器接続で現在、最も普及しているお馴染みのポート。

ケータイやBluetoothスピーカー・ヘッドホン、モバイルバッテリーなど端末の充電にも使われる。

コンセントの隣にこのポートが用意されていると嬉しいですよね。

2015年に発表されたMacBookではこれが廃止され、代わりにUSB Type-Cが1つだけ用意された。

1つしか用意されていないUSB Type-Cで充電から映像出力、機器との接続などすべて補うという。

ちなみにこのUSB Type-Cは2014年8月に策定されたばかりのまだまだ新しい規格。

当然、USB Type-C対応機器がほとんどなく不便極まりないものだった。

それでもあえてこの端子一本に絞るなんてなかなかできる決断ではありませんよね。

 

6.SDカードスロット・Thunderbolt  MacBook(2015)

SDカードはカメラなどの記憶媒体として今も広く普及しているデバイス。

ThunderboltはFireWireの後継に当たる端子でUSBよりも多機能で高速なデータ通信が可能なAppleの独自規格である。

現在、ThunderboltはUSB Type-Cに統合され、MacBook Proも含めて全て廃止された。

Thunderboltは高性能だが、広く普及する端子ではなかったので妥当な判断だと思いますが、カメラの記憶媒体はいまだにSDカードなので結構困っております。

 

7.イヤホンジャック iPhone7(2016)

音楽を聴く際に最も広く普及しているイヤホンジャック。

10代目となるiPhone7から廃止され、代わりに無線接続のAirPodsを発表した。

ちなみにMacBookには今もイヤホンジャックが搭載されている。

ケーブルなんて絡まるし煩わしい。これからはワイヤレスの時代だと言いたいのは分かりますが、いまだにiPhoneを購入すると有線イヤホンが付属しているのは疑問です。

 

8.ホームボタン、指紋認証 iPhone X(2017)

初代iPhoneから長く使われてきたホームボタンも iPhone Xでついに廃止。

iPhone5Sから搭載され、好評だった指紋認証(Touch ID)も同時に廃止された。

代わりに顔認証(Face ID)が搭載されている。

iPhone Xが発表された2017年時点ではまだ同じ年に発表されたiPhone 8には指紋認証を採用していた。

2018年に発表された新型iPhoneではその姿は消え、完全に廃止された。

個人的にはすごく気に入ってたんですが、Apple様が不要だというのなら仕方ないですね。

 

 

いかがでしたか。Appleの歴史を振り返ると業界標準を次々と破壊しています。

代わりとなる新しい技術が生まれれば古い技術をいつまでも使う必要はありません。

頭では分かっていてもまだまだ普及しているものをバッサリ捨てるという決断力にはいつも驚かされるばかりです。

Appleの断捨離術から学べることは多そうですね。

 

追記

必要な人はまだ使っているのであえて書きませんでしたが、マウスもAppleが捨てたデバイスと言えるかもしれません。

最近は付いてこない場合も増えてきましたが、今でもノートパソコンを買うと付属品としてマウス入ってますよね。

いつから消えたのか分かりませんが、おそらくMacBookが最初にマウスを付属しないパソコンを販売したのではないかと思います。

Windowsユーザーはいまだにマウスを使っている方をよく見かけますが、MacBookユーザーでマウスを使う人はあまり見かけません。

 

 

 

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