一般的に悲観的な人よりも楽観的な人の方が良いとされている。
なぜなら、楽観的な気質がある人はプラス思考で明るい性格の持ち主であることが多く、人としての魅力を感じやすいからだ。
成功するためには楽観的であるべきか
成功者の多くは楽観的な気質を持っている人が多く、自己啓発本を読めば楽観的になることを勧められることが多い。
自己啓発本を読んで成功する人は一握りにすぎず、多くの場合は激務に終われていたり仕事のことで落ち込んでいる人へのささやかな励ましの言葉になるくらいだろう。
しかし、それで楽観的になれば成功が保障されているわけではない。
「これくらい大丈夫だろう。」「なんとかなるだろう。」という安易な考え方が人生を破滅させるパターンの方が圧倒的に多いのは誰でもなんとなく想像つくはずだ。
楽観的ゆえに無計画な借金をして破産に追いやられたり、危険な仕事をしているのにも関わらず安全確認を怠って大怪我を負ってしまう人は多い。
「これくらい大丈夫だろう。」と楽観的にとらえて体の異常を放置した結果、取り返しのつかない病気で手遅れになることもある。
住宅ローン、残クレ、リボ払い、消費者金融、奨学金という名の学生ローンなど人を借金地獄に陥れる罠はいくらでもある。
楽観的に生きていれば高い確率で地獄に落ちることは明らかなのだ。
楽観的であることは危険なことだと認識した方が良い。
しかし、社会では楽観的であるほうが好まれるので、成功するためには楽観的に見えるように振舞う方がチャンスを掴みやすい。
悲観的な気質の持ち主は嫌われる
では悲観的だったらどうなのかというと悲観的な気質がある人は嫌われる。
例えば、ある実験でこんな話がある。
くじ引きで当たったら2ドル貰えると参加者に持ち掛け、くじ引きの結果を参加者とは別の人に知らせる。
そのあと、その人の印象について聞いてみるというものだ。
結果はハズレを引いた人はアタリを引いた人に比べて全体的に印象が悪くなった。
たとえ、その人に全く落ち度がなかったとしても悪いニュースを伝えてくる人は嫌われやすいということがこの実験で分かった。
「くじを引いたらハズレだった。」
たったこれだけでその人に対する印象が変わるというのは興味深い。
いつもマイナス思考で悲観的な考え方をしていると知らず知らずのうちに周りから嫌われてしまうのだ。
当然そんな人にはいい話があっても声を掛けられる確率は下がり、成功のチャンスが下がってしまうだろう。
成功したければたとえ悲観的な気質の持ち主だったとしても人前では悲観的な発言や言動は避けるべきなのだ。
本音と建前で生きる
世の中をうまく生きていくためには悲観的に物事を捉え危機感を持つ一方で、人前では楽観的に見えるよう振舞うのが好ましい。
そして、そういった行動は日本人が得意とするものだ。
日本人はどちらかというと楽観的ではない民族であり、古くから本音と建て前を使い分けてコミュニケーションを取るという高度な技術を磨いてきた。
相手を不快な気分にさせないように何かを要求するというテクニックは世渡り上手になるための必須テクニックなのだ。
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