世間ではパワーハラスメント以外にもセクシャルハラスメント、マタニティハラスメント、ジェンダーハラスメントなどいくつかのハラスメントがあり、社会問題になっています。
ハラスメント行為は昔から行われてきましたが、最近では意識が高まっていて許されない行為であると言う認識が広がっています。
立場の違いはあれど、お互いに一人の人間として尊重し合うのが社会のマナーです。
しかし、親による子供へハラスメント行為については認識が低く、弱い立場である子供は声を上げることもそこから逃れることも出来ません。
大人からはこれがしつけだとか、仕方のないものとして無視されてきているのではないでしょうか?
それはしつけなのか、パワハラなのか
子供は大人以上に間違った行動をします。
その時は間違いを指摘し、時には叱ることも必要かもしれません。
しかし、たびたびつまらないことでいちいち子供を叱りつける親がいるのも事実です。
例えば、レストランで子供がドリンクを倒してしまった時どうしますか?
厳しく叱りつけてせっかくの楽しい食事を台無しにすることが正しいしつけでしょうか?
本人だって悪気があってやったことではないと思いますし、それなりに反省しているはずです。
大人の人が同じことをした時も同じように叱りますか?
「大丈夫ですか?服は汚れていませんか?」なんて声かけるのが普通ですよね?
自分がただいらついていただけなのに、「子供のため」という都合の良い言い訳で子供を傷つけている親がたくさんいます。
叱る時は「子供を一人の人間として尊重したうえで」が大前提です。
そうでない場合は、人権侵害であり虐待行為です。
本当に子供のことを思うなら一人の人間として尊重する姿勢を子供に見せましょう。
何故、ハラスメント行為が行われるのか
子供は精神的にも未成熟で大人以上にデリケートな生き物です。
人格を形成する大事な時期に背負った心の傷は永遠に消えることはありません。
厳しく叱られ続けることによってチャレンジ精神や向上心を失ってしまったり、人間不信になってしまいます。
それにもかかわらず何故、親は子供当たり散らすような行動を取ってしまうのでしょうか。
- 親という権力的な立場に甘えている。
- 子供の気持ちが理解できていない。
- 子供のためだと思い込んでいる。
- この程度のことは当たり前だと思っている。
- 子供を1人の人間として見ていない。
子供の気持ちも理解できずに子供のためという都合の良い言い訳をして、なんとなく子育てをしている方が多いように思います。
ニュースを見ながらセクハラやパワハラの加害者に対して怒りを感じるのにも関わらず、自分も子供に対して同じようなことをして加害者になっているのです。
ハラスメントというのはいつも加害者は「自分が加害者である」と言う意識が欠如していることが多いのです。
知らず知らずのうちに子供を傷つけていませんか?一度考え直してみましょう。
多くの親は自分のために子育てをしている
なぜ子供に対してイライラしてしまうのでしょう。
子供の成長にも個人差があるのに、自分の子供と他人の子供を比べていませんか?
子育ては競争するものではないのに、ついつい「あの子はこんなにも出来るのにうちの子は・・・」なんて言っていませんか?
子供に競争させることはかまいませんが、親が競争していてはいけません。
たしかに優秀な子供を持つ親は鼻が高いことでしょう。近所やママ友の間では注目を集めてしまいますよね。
自分の子供がそうでないと育て方が悪かったのかと思うのも無理はありません。
しかし、それを子供にぶつけるという行為は子供のためというより、自分のためではないでしょうか?
子供だって学校生活などの社会で日々戦っているわけですから、親はいつも子供の味方となり応援してあげてください。
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